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2010 Fiscal Year Annual Research Report

紫外線硬化型FRPによる既存木造住宅の耐震補強工法の開発

Research Project

Project/Area Number 21760432
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

松本 慎也  広島大学, 大学院・工学研究院, 助教 (30325154)

Keywords木造住宅 / 耐震補強 / 紫外線硬化 / FRP / 無筋コンクリート / 低強度コンクリート / 軸組補強 / 基礎補強
Research Abstract

1995年に発生した兵庫県南部地震は,断層による直下型地震であり,マグニチュード7.3,最大震度は7という非常に規模の大きな地震であった。建築物の倒壊も多く,その被害の多くは1981年の建築基準法改正以前の建造物が占め,中でも在来軸組工法を用いた木造住宅の被害は特に深刻だった。また,2007年能登半島地震,2007年新潟県中越沖地震などの地震でも,木造住宅に大きな被害が発生し,我が国では既存木造住宅の耐震安全性を確保するための耐震補強技術を確立することが重要な課題であると言える。現在,国や地方自治体によって,耐震改修に対する助成制度など,住宅の耐震補強の促進に関する様々な取り組が進められているものの,今もなお補強工法のコスト面や施工性の問題等により戸建て木造住宅の耐震改修には多くの課題が存在する。
本研究の目的は,戸建て木造住宅に対する施工性を重視した新しい耐震補強技術を開発することである。補強材としては,紫外線の照射を受けることで硬化が開始する繊維補強樹脂に着目し,この紫外線硬化型FRPシートを用いて施工性にすぐれた既存木造住宅の耐震補強工法の開発を行った。本年度は,紫外線硬化型FRPによる既存木造住宅の耐震補強工法を開発する目的で,前年度に続き,以下の実験を実施した。
(1)コンクリートに対する二面せん断接着試験
(2)基礎コンクリート補強試験体の3点曲げ試験
当該年度は平成21に実施した実験結果を総括し,軸組補強の耐力評価及び無筋基礎コンクリート補強の耐力評価を行った。研究の最終成果として,筋かい軸組耐力壁の要素耐力(壁強さ倍率)を目標値としていた4.2(kN/m)以上となる補強仕様を実現することができた。また,無筋基礎コンクリートは強度抵抗型補強として有効な工法の仕様を選定することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 紫外線硬化型FRPを活用した既存木造住宅の無筋コンクリート基礎補強工法に関する研究2011

    • Author(s)
      野崎隼人
    • Journal Title

      日本建築学会中国支部研究報告集

      Volume: 第34巻 Pages: 25-28

  • [Journal Article] 既存木造住宅の基礎・軸組一体補強工法の開発に関する研究 その1紫外線硬化型FRPの木材に対する接着性能の検証2010

    • Author(s)
      野崎隼人
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)

      Volume: C-1 Pages: 480-481

  • [Journal Article] 既存木造住宅の基礎・軸組一体補強工法の開発に関する研究その2紫外線硬化型FRP補強による木造軸組の面内せん断試験2010

    • Author(s)
      松本慎也
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)

      Volume: C-1 Pages: 482-483

URL: 

Published: 2012-07-19  

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