2009 Fiscal Year Annual Research Report
在来工法による高断熱・高気密住宅の建設から運用までのCO2排出量削減に関する研究
Project/Area Number |
21760448
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高村 秀紀 Shinshu University, 工学部, 助教 (60377645)
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Keywords | CO_2排出量削減 / 高断熱・高気密住宅 / 住宅建設時 / 住宅運用時 / 資材重量 / 副産物重量 / 実測調査 / エネルギー消費量 |
Research Abstract |
本研究の目的は在来工法よる高断熱・高気密住宅の建設から運用までのCO_2排出量を削減することである。この目的に対して本年度は以下の事を明らかにした。 1. 在来工法による高断熱・高気密住宅建設時のCO_2排出量 (1)在来工法による高断熱・高気密住宅建設時に要する資材と工事に伴い発生する端材と梱包材の材種と重量を実測調査により明らかにした。これまで計測が不可能であったコンクリートや躯体の木材など重量が重い資材の計測を行うことができ、住宅を構成する全ての資材重量を計測することができた。そして、実測した資材重量に日本建築学会公表のCO_2排出原単位を乗じて住宅建設時のCO_2排出量を明らかにした。また、著者らの既往の研究で資材重量の実測調査を行った2棟の住宅と施工部位ごとにCO_2排出量の比較を行った。(2)全ての端材について資材ごとに発生した部位を明らかにすると共に投入資材重量に対する端材重量の割合を明らかにした。 2. 在来工法による高断熱・高気密住宅運用時のCO_2排出量 資材等の重量実測調査を行った住宅の電力消費量と水道消費量と室内温湿度の実測調査を竣工後から行い現在も継続中である。対象住宅はオール電化住宅である。電力消費量は住宅全体、自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機、蓄熱式暖房機、IHクッキングヒーター、エアコン等について計測した。また、対象住宅には太陽光発電システムが設置されているため、太陽光発電システムによる発電量も併せて計測した。そして電力消費量をもとに対象住宅の運用時のCO_2排出量を算出した。 3. 在来工法による高断熱・高気密住宅建設時のCO_2排出量削減対策 著者らの既往の研究で資材重量の実測調査を行った在来工法による高断熱・高気密住宅に対して、部位を見直す事と製造時のCO_2排出量が少ない資材に変更することによる住宅建設時のCO_2排出量の削減量を算出した。
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