2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21760455
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
村田 泰孝 崇城大学, 工学部, 助教 (60409464)
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Keywords | 建築環境・設備 / 日射反射率 / 表面光沢 / 高反射率塗料 |
Research Abstract |
屋外における日射反射率測定では、単に全天日射と反射日射を測定しアルベドを算出しても、周囲環境からの反射日射の影響を受け、測定したい部分の日射反射率を得ることは難しい。そこで、屋外での日射反射率の簡易測定法として二点校正法を提案している。これは日射反射率が既知の白および黒を対象面上に設置して測定したアルベドと対象面のアルベドを用いて周囲環境からの反射日射の影響を除外する方法である。二点校正法では表面を完全拡散面と仮定しているので、標準板と対象面の表面光沢が異なる場合に誤差が生じる可能性が考えられる。そこで表面光沢による誤差への影響を把握することを目的として、表面光沢の異なる標準板および試験体を作成し、測定を行った。 屋外測定では日射量の短期的な変動により測定したアルベドが変動してしまう。特に太陽に雲がかかり急激に日射量が低下するとアルベドが低下する傾向が顕著であった。安定した測定結果を得るためには、日射量の急激な低下が生じた時の測定値を除外することが必要となり、今回の測定では日射量が100W/m^2以上低下した時には、その測定値を除外し、その後、日射量が低下前の状態に戻るまでの測定値も除外することが望ましいことが確認された。日射変動の大きい測定値を除外した後、表面光沢度と二点校正による推定誤差の関係を見ると、通常の塗料を用いた試験体では晴天日には標準板と試験体の光沢度の差が大きくなると推定誤差が大きくなる傾向が見られた。この影響度は測定対象面の日射反射率との関係があると考察される。近赤外域の反射率の高い高反射率塗料では光沢度の差と推定誤差には顕著な関係は見られなかった。これは、高反射率塗料は拡散日射に多く含まれる近赤外域の反射率が高い材料であり、指向性の強い直達日射の反射の影響が相対的に小さくなることが一因と考察される。
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