2009 Fiscal Year Annual Research Report
2種類の標準重量衝撃源の対応性および歩行などの実衝撃と衝撃源の関係性に関する検討
Project/Area Number |
21760457
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Research Institution | Building Research Institute |
Principal Investigator |
平光 厚雄 Building Research Institute, 環境研究グループ, 研究員 (30414965)
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Keywords | 重量床衝撃音 / 標準重量衝撃源 / タイヤ衝撃源 / ゴムボール衝撃源 |
Research Abstract |
本研究は、現在2種類が規定されている重量床衝撃音の測定用の標準重量衝撃源の対応性を明らかにするとともに、標準重量衝撃源と実際の騒音源である人の歩行などとの対応性にっいても検討を行うことを目的とし、ゴムボール衝撃源の普及に供する研究である。 研究内容は、標準重量衝撃源の衝撃特性の把握を目的とし、標準重量衝撃源の衝撃時におけるインピーダンスを求める。また、様々な床仕上げ材や床構造の試験床を対象とした、床衝撃音やインピーダンスの測定を実施し、2種類の標準重量衝撃源の対応性に関する関係式を明らかにするとともに人の歩行などの実衝撃と標準重量衝撃源の対応性を明らかにする。これらの測定結果からや2種類の標準重量衝撃源の対応性に関する関係式を求め、1つの標準重量衝撃源の床衝撃音測定結果から、他方の標準重量衝撃源による床衝撃音の予測を可能とさせる。また、標準重量衝撃源の衝撃加振による床の変位量と実際に発生する人の動作による床の変位量の測定を実施し、両者の対応性の検討結果から標準重量衝撃源を見出す。 研究実績は、2種類の標準重量衝撃源の衝撃力特性の測定を実施した。さらには、衝撃加振時における、標準重量衝撃源の動的変位量と衝撃力の同時測定を実施した。動的変位量の測定には、非接触の測定器とてレーザー変位計を用いた。標準重量衝撃源の落下高さを変化させることにより、衝撃力を変化させた。その結果、2種類の標準重量衝撃源の衝撃力変化による動的変位量を測定し、衝撃力と動的変位量の対応の傾向は線形ではないことを明らかにした。また、動的ばね定数(衝撃力ピーク値/変位量ピーク値)を算出し、2種類の標準重量衝撃源の衝撃力特性を求めた。 今後の展開としては、試験床を施工し、標準重量衝撃源による衝撃加振や人の歩行時の床の変位量を測定する予定である。
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