2010 Fiscal Year Annual Research Report
建築・都市設計を対象としたデジタルデザイン・プロセッシングシステムの開発
Project/Area Number |
21760469
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福田 知弘 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80379114)
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Keywords | 都市模型 / 3Dレーザースキャナ / Virtual Reality / ポリゴン最適化 / 形状モデリング / テクスチャ |
Research Abstract |
本研究課題は,都市設計を対象とした,デジタルデザイン・プロセッシングシステムの開発をテーマとしている。具体的には,模型などの比較的小規模なアナログ・プロトタイプを非接触型3Dデジタイザ(3Dスキャナ)によりデジタル化してVR(Virtual Reality)空間に取り込むことによりデジタル・プロトタイプ化する。 平成21年度は,3Dスキャナとしてコニカミノルタ社VIVID910を導入すると共に,自動的にデータ変換を行うポリゴンオプティマイゼーションシステム「Poly-Opt」を開発した。今年度は,「Poly-Opt」を拡張開発し,より広いユーザへの対応を目指してのGUI構築,テクスチャマッピングデータの付与アルゴリズムの開発,Poly-Optに与える引数の最適値検討,Poly-Optで最適化されたデータと原点群データとのVR上での比較を実施した。 「テクスチャマッピングデータの付与アルゴリズムの開発」では,レーザースキャニング時に生じる穴あき部を埋め合わせるため,n近傍の色情報を利用した塗りつぶしアルゴリズムを開発し評価した。「Poly-Optに与える引数の最適値検討」ではスタイロフォームモデルを対象に抽出許容角を0~40度で変更しながら検討した。許容角0度では本来同一平面を成すポリゴンを抽出することができず,概ね7度以上であれば一定量のポリゴンを抽出することを明らかにした。最後に,「VR比較」ではPoly-Opt前後で,ポリゴン数で98.5%の削減率を達成しており,それにより,VR描画のフレームレートは251.3%向上した。 得られた成果は国内外の学会にて発表済みであり,今年度の成果も平成23年度に発表を行う予定である。
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Research Products
(5 results)