2010 Fiscal Year Annual Research Report
逆プロテオミクス研究を可能にする基盤技術の開発研究
Project/Area Number |
21760645
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
河原崎 泰昌 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (80303585)
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Keywords | 蛋白質間相互作用 / 機能インタラクトーム解析 / 逆プロテオミクス解析 / 酵母2ハイブリッド系 / 定量的大規模スクリーニング / 進化分子工学 / 創薬探索技術 / 染色体分配 |
Research Abstract |
【目的】相互作用蛋白質のゲノムスケール大規模解析(インタラクトーム解析)により蓄積した膨大な相互作用蛋白質の機能解析法、特に相互作用が担う生物学的機能の解析法を開発する。と同時に、創薬の標的として有望な相互作用を標的とし、標的相互作用を競合阻害する(アンタゴニストとなりうる)、高結合型ペプチド断片を取得するためのスクリーニング法を開発する。これらにより、遺伝学における逆遺伝学に相当する「逆プロテオミクス」ともいうべき研究分野の開拓を志向する。 【達成状況】新規Y2Hレポーター遺伝子(糸状菌由来分泌型LacA)を用いた変異体ライブラリの定量的高速スクリーニング系を確立したことで、大規模変異体ライブラリー(10^6クローン)の高速定量的スクリーニングを実施できるようになった(前年度報告済)。新規酵母キネトコア蛋白質複合体であるDam1複合体のサブユニット間相互作用ドメインの網羅的精密同定を行い、ドメイン発現によりDam1複合体の機能を特異的に阻害することを実験的に証明した(論文1)。同様の実験をオートファジー蛋白質に対して行い、ドメイン発現による相互作用阻害の様式や用量曲線などに関する知見を得た(論文投稿中)。ヒトMad2蛋白質に強固に結合する16アミノ酸残基からなるペプチド断片を加算的なスキャニング変異導入と高速スクリーニングにより作出した(論文投稿準備中)。代謝調節蛋白質因子に結合する人工的なペプチド断片の作出を試み、ランダムペプチドライブラリーのスクリーニングを実施中である。
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Research Products
(7 results)