2009 Fiscal Year Annual Research Report
側根形成過程におけるオーキシン誘導性LBD/ASLファミリーの機能解析
Project/Area Number |
21770045
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
郷 達明 神戸大学, 大学院・理学研究科, 学術研究員 (80511419)
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Keywords | シロイヌナズナ / 側根形成 / オーキシン / LBD/ASLファミリー |
Research Abstract |
シロイヌナズナの側根形成は内鞘細胞の不等分裂によって開始される。この過程はSLR/IAA14を始めとするAux/IAAタンパク質と,オーキシン応答転写因子ARF7, ARF19を介したオーキシン応答性遺伝子発現によって制御されており,その下流ではLBD(Lateral Organ Boundaries-domain)/ASL(Asymmetric Leaves2-like)ファミリーに属するLBD16/ASL18の発現誘導が重要なことが示されている.今年度は,オーキシン誘導性LBD/ASLメンバーの側根形成開始における役割を明らかにすることを目的として以下の研究を行った.1)オーキシン誘導性LBD/ASLメンバーの多重変異体の作出と表現型解析:側根形成部位で発現する5つのオーキシン誘導性LBD/ASLメンバー(LBD16,17,18,29,33)について,多重欠損変異体および発現抑制変異体を作出した結果,これらのメンバーは側根形成において重複して機能していることが示唆された.2)LBD16-SRDXの表現型解析:LBD16ゲノム制御下で転写抑制ドメインを融合させたLBD16を発現させたところ,側根形成開始が特異的に阻害され、内鞘細胞の分裂が観察されなかった.3)LBD16-GFPの詳細な発現解析:LBD16は核に局在し,側根形成開始前の内鞘細胞において発現を開始することが明らかになった.以上の実験結果から,LBD16を含むこれらのLBD/ASLメンバーは,転写制御を介して内鞘細胞の分裂開始に関与していることが示唆された.
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Research Products
(4 results)