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2009 Fiscal Year Annual Research Report

イネ科植物における倍数種形成の初期過程:進化の再現系を用いた遺伝基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 21770090
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

松岡 由浩  Fukui Prefectural University, 生物資源学部, 講師 (80264688)

Keywordsコムギ / 2n配偶子 / 倍数化 / 種分化 / 減数分裂
Research Abstract

イネ科植物では、種間F_1雑種が特殊な減数分裂を通じて生殖機能をもつ配偶子(すなわち、2n配偶子)を形成し、中程度以上の稔性を示すことがある。そして、雌雄の2n配偶子が合体し、染色体数が倍加した安定なゲノムをもつ個体(すなわち、倍数体)が生じる。2n配偶子は、自然界での倍数種形成において重要な役割を果たすことが知られているが、その形成メカニズムの詳細は不明である。本研究は、イネ科の代表的な倍数種であるパンコムギとその近縁種をモデルとして、2n配偶子形成の遺伝基盤を明らかとし、倍数種形成の初期過程に関与する遺伝メカニズムについての新知見を得ることを目的として実施する。本年度は、2n配偶子形成に関与する遺伝子の数とゲノム上の位置を調べる解析(すなわち、QTL解析)の材料となる分離集団を育成するための交配実験を行なった。まず、昨年度までに選抜したタイプA二粒系コムギ(タルホコムギとの交雑において高稔性F_1雑種を与える系統)とタイプB二粒系コムギ(タルホコムギとの交雑において不稔F_1雑種を与える系統)の交雑F_1を育成したところ、順調に生育し、正常な稔性を示した。これにより、この交配組み合わせを用いれば、雑種生育異常の影響を受けることなく、QTL解析用の分離集団が育成できることが確認された。来年度は、この交雑F_1を雌親としてタルホコムギと交配し、300個体以上からなるQTL解析用分離集団を作出するとともに、分子集団個体の遺伝子型を決めるための分子マーカーの探索を行なう。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マカロニコムギとタルホコムギの交雑に由来する3倍体F_1雑種の自殖種子稔性2009

    • Author(s)
      松岡由浩
    • Organizer
      日本遺伝学会第81回大会
    • Place of Presentation
      松本市
    • Year and Date
      2009-09-17

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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