2009 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィッシュをモデル生物とした生理活性リゾリン脂質の機能解析
Project/Area Number |
21770131
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
濱 弘太郎 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 助教 (20534481)
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Keywords | リゾリン脂質 / ゼブラフィッシュ |
Research Abstract |
本研究課題は魚類の代表的モデル生物の一つであるゼブラフィッシュを用いて、リゾリン脂質シグナリングの作用機序、およびその関連分子を明らかにすることを目的とする。申請者は当該年度において、ゼブラフィッシュ飼育系の立ち上げ、並びに解析に不可欠であるトランスジェニック系統作製に必要な新規ベクターの作製を行うことで、解析の基礎づくりを行った。同時に、リゾリン脂質産生酵素の一つに関して解析を進めるうえで、その酵素がゼブラフィッシュの発生に極めて特異的な働きを有することを明らかにした。これは、これまで一般的に解析の対象とされてきたマウスなどでは得られなかった知見であり、リゾリン脂質シグナリングの研究においてゼブラフィッシュが有効であることを示す。これらの知見に関する論文を現在執筆中である。これ以外に、解析に必要なモルフォリノの作製、並びに共同研究を通じて変異体のスクリーニングを行い、リゾリン脂質シグナルの関連遺伝子の変異体の入手に成功している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Lysophosphatidylmethanol is a pan lysophosphatidic acid receptor agonist and is produced by autotaxin in blood2009
Author(s)
Endo T, Kano K, Motoki R, Hama K, Okudaira S, Ishida M, Ogiso H, Tanaka M, Matsuki N, Taguchi R, Kanai M, Shibasaki M, Arai H, Aoki J
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Journal Title
Journal of Biochemistry 146
Pages: 283-93
Peer Reviewed
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