2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21770213
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小田 裕香子 Kobe University, 医学研究科, 助教 (70452498)
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Keywords | タイトジャンクション / 細胞接着 / 上皮細胞 |
Research Abstract |
1. TricXが3細胞間に特異的に局在するメカニズムの解明 最近当研究室で同定したTricXは、3細胞間領域への局在に関してトリセルリンの上流に位置することがわかっていた。本研究では、TricXが3細胞間に局在するメカニズムを解明することにより、トリセルラージャンクションの形成機構の解明に迫った。本研究開始前の予備実験より、1回膜貫通タンパク質であるTricXの細胞質ドメインが3細胞間領域に局在するために必要であることが明らかになっていた。今年度、その領域を絞り込み、わずか9アミノ酸がTricXの3細胞領域局在に必要なことが明らかになった。さらに、その領域は翻訳後修飾を受け、修飾の有無によって局在が制御されることが明らかになった。 2. トリセルリンとTricXの結合タンパク質の同定 池ノ内らによってトリセルリンは3細胞接着部位に局在し、バリア機能を発揮することが明らかになっていた。しかしながら、トリセルリンのトリセルラージャンクション形成における機能はよくわかっていなかった。そこで、本研究では今年度、トリセルリンと恊働して3細胞間結合に機能する因子群の同定を試みた。トリセルリンの部分長をbaitとした酵母two-hybrid screeningを行った。7×10^6のクローンをスクリーニングした結果、in vitroにおいて結合が確認された1つのpositiveな遺伝子を得ることに成功した。
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Research Products
(5 results)