2009 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルジ体形成におけるモノユビキチンシグナルの役割の解明
Project/Area Number |
21770216
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
十津川 剛 Kyushu University, 医学研究院, 助教 (90399684)
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Keywords | ゴルジ体 / オルガネラ / 形態形成 / ユビキチン |
Research Abstract |
ゴルジ体は、新たに合成されたタンパク質の修飾、選別、輸送の中心的な役割を担う細胞内小器官(オルガネラ)である。ゴルジ体の形態は扁平膜積層構造という非常に特徴的な構造であり、その高次構造がゴルジ体の機能と密接に関連していると考えられている。オルガネラがどのように構築され、維持されているかを明らかにする事は、オルガネラの機能を知る上で必要不可欠な事であり、ゴルジ体高次構造の形成機構の解明は、ゴルジ体の機能を理解する上で重要な知見を与えるものである。 本研究は、ゴルジ体形成必須因子であるVCIP135に着目し、VCIP135の脱ユビキチン活性の制御機構を明らかにする事により、ゴルジ体形態形成の分子機構を明らかにする事を目的として研究をおこなった。これまでにVCIP135の新規結合タンパク質、p87を同定することに成功している。そのp87の機能を検討したところ、in vitroにおいて、p87がVCIP135のもつ脱ユビキチン酵素活性を活性化させる、という非常に興味深い結果を得た。また、RNAi法や試験管内ゴルジ体再構成実験系などを用いることにより、p87がゴルジ体形成に必須因子として働いていることを明らかにした。加えて、p87がVCIP135のゴルジ体局在に重要な役割を果たしていることがあわせて明らかとなった。現在、p87の機能を解析することにより、ゴルジ体形成におけるユビキチンの役割を詳細に検討している。
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