2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21770268
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Research Institution | Junshin Junior College |
Principal Investigator |
津村 有紀 純真短期大学, 助教 (00457417)
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Keywords | 季節変動 / 呼気中水素ガステスト / 消化吸収能力 / 食事摂取状況 / 環境適応能 / 生理的多型性 |
Research Abstract |
今日、人類は高度に人工化された環境で生活するようになり、生活環境や生活習慣に起因する疾病の急増が問題となっている。人が健康な生活を営むためには適切な栄養素の摂取、消化・吸収能力の維持が必須であり、食環境がヒト消化管活動に及ぼす影響を明らかにする事は人が健康を保つ上で重要な役割を果たす。本研究では、気分や行動の季節変動と消化吸収能力の個体内変動から食環境がヒト消化管活動に及ぼす影響を明らかにするための基礎的知見を得ることを目的とした。 健康な大学生217名を対象にアンケート調査を行い、GSS(Global Seasonality Score)によって被験者をHigh Seasonality GroupとLow Seasonality Groupに分類した。この中から27名を対象に予備実験を行い、20名の被験者を選出した。決定した被験者20名を対象に消化管活動の測定とBDHQによる食事摂取状況調査を行った。消化管活動の測定には呼気中水素ガステストによる糖質の口から盲腸までの通過時間と糖質の消化吸収効率の測定、胃電測定による胃の電気的活動の測定用いた。本年度は夏季(7月~8月)に測定を行ったが、来年度は今年度と同一被験者を対象に同じ方法で秋季(10月~11月)冬季(1月~2月)の2つの季節において測定を行い、消化管活動の季節変動と個体内変動について検証する。
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