2009 Fiscal Year Annual Research Report
TCP型転写因子を介したイネのフロリゲンHd3aの機能メカニズムの解析
Project/Area Number |
21780004
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
辻 寛之 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 助教 (40437512)
|
Keywords | TCP型転写因子 / イネ / フロリゲン |
Research Abstract |
フロリゲンは長距離移動性の花成誘導刺激としてその存在が提唱され、2007年にその分子実体がイネHd3aタンパク質であることが明らかとなった。Hd3aがどのような分子メカニズムによって花成を開始させるのかが今後の研究の焦点となっている。本研究ではTCPファミリー転写因子の中にHd3aと相互作用するタンパク質を見いだしたので、その機能解析を進めた。 Hd3aと相互作用するOsTCP8及びOsTCP14について、過剰発現イネ、RNAiによる発現抑制イネを作出し、表現型を観察する。このために、両TCP遺伝子のどちらか一方もしくは両方を発現抑制できるRNAiベクターを構築している。 また、Hd3aとOsTCP8もしくはOsTCP14の複合体に依存して発現が変化する遺伝子を、形質転換イネを用いたマイクロアレイ解析によって見いだし、Hd3a-TCP複合体がどのようなメカニズムで機能するのかを検討する。
|
Research Products
(2 results)