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2009 Fiscal Year Annual Research Report

機能休止型いもち病抵抗性遺伝子の進化プロセス

Research Project

Project/Area Number 21780009
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

林 敬子  National Agricultural Research Organization, 中央農業総合研究センター・病害抵抗性研究チーム, 主任研究員 (40391437)

Keywords植物 / 抵抗性遺伝子 / 進化
Research Abstract

本課題は、発現量の低下により休止型となったいもち病真性抵抗性遺伝子Pitの相同遺伝子における抵抗性喪失メカニズムの解明を目的としている。Pitの抵抗性品種(「K59」)と感受性品種(「日本晴」)を用いた解析の結果、Pitの上流域に挿入されたレトロトランスポゾンが新たなプロモーターとなり転写を増加させたことが抵抗性獲得の要因となっていた。そこで、他の品種におけるP1'相同遺伝子を解析するため「世界のイネコアコレクション」の68品種について、DNAマーカーを併用した構造解析を行った。その結果、多数の品種にはレトロトランスポゾンが挿入されておらず、感受性品種においてもコード配列は比較的保存されており、少なくとも一部の感受性品種では、転写産物量の少なさが「日本晴」と同様に罹病性反応の要因となっている可能性を明らかにした。次にPit相同遺伝子が確認されている野生イネ系統について、タンパク質コード領域の塩基配列を決定し、抵抗性機能を保有する可能性のある2系統を見出した。更に、一部の系統において上流領域の配列を決定した。上流領域の基本骨格は「日本晴」に類似しており、塩基配列の類似性から「日本晴」と同様に長い5'-UTRを有すると考えられた。また、Pit相同遺伝子が確認されているオオムギからcDNAを取得した。Pit相同遺伝子を過剰発現させた「日本晴」の形質転換体を作成し、得られた組換え体にAVR-Pitを保有するいもち病菌を接種することにより、オオムギPit相同遺伝子におけるAVR-Pit認識能を評価する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] プロモーター化した転移因子-レトロトランスポゾンによる機能休止型病害抵抗性遺伝子の活性化2009

    • Author(s)
      林敬子
    • Organizer
      日本遺伝学会
    • Place of Presentation
      信州大学(長野県)
    • Year and Date
      2009-09-17

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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