2009 Fiscal Year Annual Research Report
植物ウイルスとNCAPのクロストークを介した細胞間移行メカニズムの解明
Project/Area Number |
21780035
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山次 康幸 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40345187)
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Keywords | NCAP / TMV / クロストーク |
Research Abstract |
今年度は植物の細胞間移行性タンパク質(NCAP)であるKNFPの機能解析をおこない、さらにKNFPとTMV MPの相互作用について解析した。 まず、KNFPの細胞内局在ならびに細胞間移行能の解析を行った。タバコクラスIIのKFNPであるNTH201にGFPを融合させたNTH201:GFPをパーティクルガンによりタバコ表皮細胞で発現させ、細胞内局在を調べた。NTH201は核局在シグナル配列を含んでおり、NTH201:GFPは核に局在した。またMP:GFPは隣接細胞への移行能を有していたのに対して、NTH201:GFPは隣接細胞に移行しなかった。 さらにGFPとMPを同時にタバコ表皮細胞で発現させるとGFPの隣接細胞への移行割合が増加したのに対して、NTH201はGFPを隣接細胞へ移行させる能力を持たなかった。従って、NTH201は隣接細胞への移行能を持たず、PDのGFP透過能も持たないと考えられた。 次いで、KNFPとTMV MPの結合解析を行った。NTH201とTMV MPの間の相互作用を酵母two-hybrid法で解析したところ結合性を示さなかった。そこで、第3の植物因子を介してNTH201とMPが間接的に相互作用する可能性を考え、NTH201と相互作用する因子の探索を行った。その結果、タバコのヒートショックタンパク質を単離し、このタンパク質がMPとも相互作用したことからNtMPIP1と名付けた。さらに酵母three-hybrid法によりNtMPIP1がNTH201とMPを架橋することにより、NTH201とMPが間接的に相互作用していることを明らかにした。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] The N-terminal region of the Plantago asiatica mosaic virus coat protein is required for cell-to-cell movement, but is dispensable for virion assembly2009
Author(s)
Ozeki J, Hashimoto M, Komatsu K, Maejima K, Himeno M, Senshu H, Kawanishi T, Kagiwada S, Yamaji Y, Namba S.
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Journal Title
Mol.Plant-Microb.Interact. 22
Pages: 677-685
Peer Reviewed
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