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2009 Fiscal Year Annual Research Report

モノアシルグリセロールの腸管における吸収代謝動態の解明

Research Project

Project/Area Number 21780127
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

室田 佳恵子  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40294681)

Keywords脂質 / 脂肪酸結合タンパク質 / モノグリセリド / 小腸
Research Abstract

腸管細胞細胞質に存在する種々の脂質結合タンパクのうち脂肪酸と結合するものとしてI-FABPとL-FABPが知られている。I-FABPは遊離脂肪酸のみを結合することが知られているが、L-FABPは基質特異性が低く、モノグリセリド(MG)が結合し得ることがこれまでに報告されている。しかし、その結合様式や強度については検討があまり進んでいない。そこで、FABPタンパク質に対するMGの結合実験を行った。方法として蛍光発光のクエンチングを指標とした結合アッセイを用いた。L-FABPについては、海外共同研究者であるJudith Storchより提供を受け、脂肪酸の蛍光アナログとして汎用されているBODIPY FL C16を用い、本基質に対する競合アッセイを行った。使用するMGとして、市販品および連携研究者(渡辺嘉)によって合成された結合位置(1位または2位)の異なる種々のMGを用いた。これらのMGおよび構成要素である遊離脂肪酸を用いたFABPとの結合に関する構造相関の検討を行ったところ、オレイン酸(C18:1)の結合能が最も高く、アラキドン酸(C20:4)ではそれに準ずる強さが観察された。一方で、炭素鎖の短いカプリン酸(C10:0)は殆ど結合しなかった。MGについて検討したところ、競合による蛍光クエンチングが観察されなかったが、オレイン酸とアラキドン酸のMGにおいてはむしろ蛍光が増強する傾向がみられた。海外共同研究者であるDr.Storchの研究により、オレイン酸のMGがL-FABPに結合することが最近示された(未発表データ)ため、今回の実験結果より、用いた蛍光アナログ(BODIPY FL C16)が分子サイズとして大き過ぎるために、競合が示されなかったと考えられ、現在別のアナログの使用を検討している。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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