• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

分裂酵母を用いた膜内在性プロテアーゼの機能解析

Research Project

Project/Area Number 21780311
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

田中 直孝  香川大学, 農学部, 准教授 (60324109)

Keywords分裂酵母 / ロンボイドプロテアーゼ / ゴルジ体
Research Abstract

原核微生物から動植物細胞に高度に保存されていながら、ゴルジ体膜に存在する膜内在性型プロテアーゼ(ロンボイド)の機能はショウジョウバエで増殖因子の切断による活性化が報告されているのみで、ほとんど解明されていない。本研究で用いている分裂酵母のロンボイド遺伝子破壊株は真核微生物では初めて各種薬剤に対する感受性や液胞タンパク質の選別輸送障害などの多面的な表現型を示すことが分かってきた。
ロンボイドが関与する液胞への選別輸送経路や亜鉛感受性に関わる周辺遺伝子の同定につなげるために、rob1及びrob2破壊株または、部位特異的変異体に対して分裂酵母のゲノムライブラリーで形質転換を行い、薬剤感受性の回復を指標に多コピーで表現型を抑制する遺伝子のスクリーニングを行ったが、該当する株は単離出来ていない。さらに標的タンパク質の可能性として、ゴルジ体膜や小胞膜上に局在している膜タンパク質を網羅的にクローニングし、局在観察を行った結果、その中でも特に、ゴルジ体膜に局在している機能未知な膜結合型転写因子がrob1破壊株において核移行が著しく遅延していることが分かった。本転写因子は液胞タンパク質の選別輸送にも関与している事が解析により分かってきた。ゴルジ体を足場とした膜結合型転写因子の活性化にロンボイドプロテアーゼが関与している可能性が示唆され、ロンボイドプロテアーゼの新しい役割として興味深い。この他にも薬剤抵抗性に関与する基質となる膜タンパク質が存在する可能性など、多岐に渡ってゴルジ体のロンボイドプロテアーゼの機能解析が進むことが考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 分裂酵母のゴルジ体膜で機能するロンボイドプロテアーゼの機能解析2009

    • Author(s)
      渋谷大介、竹川薫、田中直孝
    • Organizer
      第82回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド
    • Year and Date
      2009-10-23

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi