2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規細胞内因子へと伝搬されるG蛋白質共役受容体の立体構造変化の解析
Project/Area Number |
21790082
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉永 壮佐 Kumamoto University, 大学院・生命科学研究部, 助教 (00448515)
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Keywords | ケモカイン受容体 / NMR / 構造生物学 / 炎症性免疫疾患 / 創薬 |
Research Abstract |
申請者は,ケモカイン受容体CCR2bとその新規細胞内結合因子FROUNTの相互作用について,核磁気共鳴法(NMR)を用いた解析を行ってきた。その結果,CCR2b上のFROUNT結合部位を同定した(未発表)。既知のG蛋白質共役受容体の立体構造胡いた解析から,CCR2b上のFROUNT結合部位は,通常はマスクされた状態であると考えられた。外部からのシグナルにより,CCR2bが立体構造変化を起こして結合部位が露出し,FROUNTが結合すると考えられる。 本研究は,CCR2b上の部位特異的に^<19>Fラベルを導入し,NMR解析を行うことにより,CCR2bの立体構造変化を明らかにすることを目的とする。得られた知見を,G蛋白質共役受容体をターゲットとする創薬に活用する。 本年度は,受容体CCR2b,および,細胞内結合因子FROUNTについて,それぞれ,コンストラクトと発現系の最適化を行なった。その結果,収量,収率,安定性がそれぞれ向上したサンプルの調製に成功した。
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