2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790120
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
浅田 真一 Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences, 薬学部, 助教 (50424883)
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Keywords | 核内転写因子 / ケミカルバイオロジー / 合成ペプチド / NF-kappaB |
Research Abstract |
高脂血症や高ステロール血症は動脈硬化をもたらす最大の危機因子であり、その発症には生活習慣が深く関わる生活習慣病である。動脈硬化の進展にはサイトカインが大きく関与していることから、サイトカイン産生を抑制することで動脈硬化の予防につながるものと考えられる。そこで本研究ではサイトカイン産生に働く核内転写因子NF-κBをターゲットとし、新規に相互作用する核内転写調節因子の探索を行ったのちに、その相互作用阻害剤をケミカルバイオロジーの手法を用いた創薬研究を行うものである。 1.NF-κBと結合する核内蛋白質:DNA-PK NF-κBp65の転写活性化領域TA1とGSTの融合蛋白質を用いてこれと結合する蛋白質をHeLa核抽出液より分離・精製し、SDS-PAGEにて得られたバンドをMSにて解析した結果、DNA-PKであった。そこでこの結合を確認するため、[35]Sメチオニンラベルを用いてIn VitroでDNA-PKを合成し、NF-κBp65 TA1領域との結合をプルダウンアッセイ系にて確認するためのDNA-PKの各サブユニット(cs及びKu70/80)発現DNAコンストラクションを継続中である。 ii.化学合成ペプチドプローブ(ポリプロリンロッド) NF-κBp65の転写活性化領域TA1およびTA2と結合するタンパク質をHeLa核抽出液より抽出するためのTA1およびTA2ペプチドプローブ(及びネガティブコントロールとなるアラニン置換ペプチド)の化学合成と、これらペプチドを先端に釣り餌として結合する釣り竿となる「ポリプロリンロッド」の化学合成を行った。今後、このペプチドをプローブとした結合蛋白質探索実験及びDNA-PKとの結合解析を行う。
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