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2009 Fiscal Year Annual Research Report

エンドサイトーシス抑制によるアドリアマイシン耐性獲得機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21790138
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

高橋 勉  Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 助教 (00400474)

Keywords癌 / 遺伝子
Research Abstract

がんの化学療法においてに、制がん剤の副作用や薬剤耐性が大きな障害となっている。本申請者は出芽酵母を用いた制がん剤(アドリアマイシン)感受性決定因子の検索方法を確立し、その方法を利用した網羅的スクリーニングによって新規アドリアマイシン耐性因子としてAkl1(機能未知のキナーゼ)を見出すことに成功した。Akl1がエンドサイトーシス経路を抑制することによってアドリアマイシン毒性を軽減していることも判明し、これまで知られていなかった全く新しい耐性獲得機構の存在が明らかとなった。本申請研究では、エンドサイトーシス経路の抑制によるアドリアマイシン耐性獲得機構の全容解明を目指す。本申請者は平成21年度末までに、欠損することによってエンドサイトーシス抑制によるアドリアマイシン耐性獲得現象を消失させる遺伝子群の網羅的なスクリーニングを行い、小胞輸送経路に関わる蛋白質を複数同定することに成功した。さらに、詳細に本耐性機構を解析したところ、エンドサイトーシスの抑制は何らかの蛋白質(X蛋白質)の小胞体から液胞への輸送を亢進させることによって、アドリアマイシン毒性を軽減している可能性が示唆された。本耐性機構には既知のアドリアマイシン耐性獲得機構は関与していないことも確認されたことから、本知見は新しいアドリアマイシン耐性獲得機構の存在を示すとともに、新たな制がん剤の開発に繋がることが期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 制がん剤感受性を規定する遺伝子の同定およびその作用機構の解析2010

    • Author(s)
      高橋勉
    • Organizer
      日本薬学会 第130年会
    • Place of Presentation
      岡山大学
    • Year and Date
      2010-03-28

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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