2009 Fiscal Year Annual Research Report
条件付き小Maf群因子欠失マウスを用いた進行性疾患モデルの確立
Project/Area Number |
21790303
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
勝岡 史城 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30447255)
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Keywords | 転写因子 / 疾患モデルマウス / 小Maf群因子 / 生体防御 |
Research Abstract |
本申請研究では、小Maf群因子の機能をマウス成獣で破綻させたマウスを作製し、その機能破綻による疾患モデルの確立と、その疾患発症の分子機序を、遺伝子の発現レベルで解析することを目的としている。小Maf群因子条件付き欠失マウス作製のため、MafG遺伝子をLoxP配列で挟む形で遺伝子構築を作製した。作製した構築のMafG遺伝子が、Cre組換え酵素によって欠失することを確認することを、Cre発現ベクターとの培養細胞への一過性共遺伝子導入実験で確認した。さらに、遺伝子構築を、マウス受精卵に顕微注入し、現在、トランスジーンが導入されていることが確認されたマウスを5匹得ている。Cre酵素による組換えには、導入されたトランスジーンか1コピーのものが必要であるため、今後、トランスジーンのコピー数を決定する予定である。 小Maf群因子の二重欠損マウスは、重篤な神経症状を示すことが明らかとなっている。中枢神経系における小Maf群因子の標的遺伝子を明らかにする目的で、胎仔脳、神経初代培養細胞を用いたマイクロアレイ解析を実施した。その結果、従来のNrf2/Mafによって制御されている遺伝子群の発現には、有意な差は観察されなかった。中枢神経系における小Maf群因子の機能は、Nrf1とMafのヘテロ二量体によって制御されていると考えられ、これらの標的遺伝子は、Nrf2の標的とは異なると予想される。マイクロアレイの解析結果は、再現性を検討することが重要である。これについて、現在、RT-PCR解析等による検討、マイクロアレイによる再解析による検討を実施し、Nrf1の直接の標的遺伝子の同定を試みる予定である。
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Research Products
(5 results)