2010 Fiscal Year Annual Research Report
条件付き小Maf群因子欠失マウスを用いた進行性疾患モデルの確立
Project/Area Number |
21790303
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
勝岡 史城 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30447255)
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Keywords | 転写因子 / 疾患モデルマウス / 小Maf群因子 / 生体防御 |
Research Abstract |
本研究では、小Maf群因子の機能をマウス成獣で破綻させたマウスを作製し、その機能破綻による疾患モデルの確立と疾患発症の分子機序を、遺伝子の発現レベルで解析することを目的としている。 小Maf群因子条件付き欠失マウスの作製:前年度、MafG遺伝子をLoxP配列で挟む形で遺伝子構築をもつトランスジェニック(TG)マウスを作製した。しかし、TGコピー数がCre組換えに適していなかったため、本年度、再度TGマウスの作製を試み、低コピー数の個体の樹立に成功した。本マウス(MGRD-Floxed MafG)を、アルブミン制御下でCreを発現するTGマウスと交配し、肝臓でのTGの欠失を確認した。さらに、本TGマウスをMafK-/-:MafG+/-:MafF-/-マウスとの交配の上、MafK-/-:MafG+/-:MafF-/-:MGRD-Floxed MafGマウスの作出に成功した。本マウスを用いることで、小Maf群因子の条件付遺伝子欠失が可能となった。 小Maf群因子の欠失マウスを用いた解析:小Maf群因子二重欠損マウスは、重篤な神経症状を示す。中枢神経系における小Maf群因子の標的遺伝子を明らかにする目的で、神経初代培養細胞を用いたマイクロアレイ解析を実施した。しかし、神経初代培養細胞の培養分化の条件が不安定であるため、安定した結果が得られなかった。これについては、脳組織より直接RNAを抽出し、マイクロアレイ解析を実施する予定である。小Maf群因子三重欠損マウスの表現型を詳細に解析し、本マウスが胎生9.5日より成長遅延を示し、14.5日でほぼ全例で致死であることを示した。さらに、三重欠損マウスでは、胎仔肝臓の発生が著しく障害されており、抗酸化酵素群の発現が減少していることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Central nervous system-specific deletion of transcription factor Nrf1 causes progressive motor neuronal dysfunction.2011
Author(s)
Akira Kobayashi, Takako Tsukide, Tomohiro Miyasaka, Tomoko Morita, Tatsuya Mizoroki, Yoshiro Saito, Yasuo Ihara, Akihiko Takashima, Noriko Noguchi, Akiyoshi Fukamizu, Yosuke Hirotsu, Makiko Ohtsuji, Fumiki Katsuoka, Masayuki Yamamoto.
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Journal Title
Genes Cells
Volume: (未定 印刷中)
Peer Reviewed
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