2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌原因遺伝子BRCAに結合する新規分子の探索とゲノム変異導入による細胞機能解明
Project/Area Number |
21790311
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹中 克也 Tokyo Medical and Dental University, 難治疾患研究所, 助教 (20378706)
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Keywords | BRCA2 / 乳癌 / DNA損傷修復 / DR-GFP / U2OS / 質量分析 |
Research Abstract |
BRCA1/2について新規に結合する遺伝子産物を探索・選出し,それら候補分子のDNA損傷に対する修復効率を革新的手法によって定量化することによって,機能的に信頼度の高い結合分子を選定することを目標としている。これにより 1.DNA修復における新規分子群の同定とそれら分子間相互作用の解明 2.乳癌の診断・治療法開発における新規標的分子の発見が可能になると期待される。 本年度はまずBRCA2との共免疫沈降物の質量分析を行なった。その結果数十種類のBRCA2結合分子候補が得られた。これらの中からBRCA2の機能に重要な関連を持つ分子を選別するために,DR-GFP基質が組み込まれたU2OS細胞を用い,それぞれの分子を個別にsiRNAノックダウンした環境下での相同組換え効率を定量化した。この手法により少なくとも1種類以上の分子について,ノックダウン環境下での相同組換え効率の低下が見られた。これらの分子は新規にBRCA2に結合していると共に,BRCA2が関与する相同組換えによるDNA二重鎖切断損傷修復に新規に関与していることが明らかになった。
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