2009 Fiscal Year Annual Research Report
SAGE法/CAST法で同定した胃癌関連遺伝子の腫瘍進展への影響と診断への応用
Project/Area Number |
21790353
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
仙谷 和弘 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30508164)
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Keywords | 胃癌 / lamininγ2 / 腫瘍進展 |
Research Abstract |
本研究では、Serial Analysis of Gene Expression (SAGE)法やEscherichia coli ampicillin secretion trap (CAST)法で同定された胃癌関連遺伝子のうち、特に腫瘍進展に関連する遺伝子に焦点を当てて解析を行った。平成21年度は、まず細胞外基質蛋白lamininγ2の臨床病理学的意義と発現関連分子(MMP-7とEGFR)との相関を1019例の胃癌組織を用いて免疫組織化学的に解析した。Lamininγ2は26%の胃癌に陽性を示し、腫瘍の深達度やリンパ節転移、ステージと有意に正の相関を示した。また胃癌におけるMMP-7とEGFRの陽性率は各々22%、12%でいずれもlamininγ2の発現と有意に相関していた。さらにTissue microarrayを用いて腫瘍の表層部と深部における発現パターンを比較するとlamininγ2とMMP-7は深部で高発現する傾向にあった。以上の結果から、lamininγ2はMMP-7とともに腫瘍の進展・転移に関わる重要な分子であることが明らかとなった。次に、以前SAGE法によって同定されたclaudin-18の大腸癌における意義を明らかにすることを目的に569例の大腸癌組織を用いて免疫組織化学的に検討した。大腸癌でのclaudin-18の陽性率は4%で、臨床病理学的因子との有意な相関は得られなかったものの、予後解析ではその発現は有意に予後不良であり、現在その発現制御機構に関して検討を進めている。
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Research Products
(16 results)