2010 Fiscal Year Annual Research Report
発がん過程においてDNAメチル化プロファイル異常が惹起される分子機構の解明
Project/Area Number |
21790371
|
Research Institution | 独立行政法人国立がん研究センター |
Principal Investigator |
新井 恵吏 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (40446547)
|
Keywords | 分子病理学 / 腫瘍 / DNAメチル化 / DNMT1 / 発がんリスク評価 |
Research Abstract |
本研究は,ヒトDNAメチルトランスフェラーゼ1(DNMT1)と結合して発がん過程におけるDNAメチル化プロファイル異常形成に寄与する分子の同定を目的としている.まず,ウェスタンブロット法を用いてヒト培養がん細胞におけるDNMT1発現を解析し,DNMT1を高発現する細胞として,ヒト肝細胞がん由来細胞(HepG2, KYN2, Alexanderなど)を複数選択した.これらの細胞の核抽出液を用いて抗DNMT1抗体による免疫沈降法を施行し,SDS-PAGEを行ったところ,DNMT1のバンドと共に,DNMT1とは異なる分子量のバンドが確認された.抗DNMT1抗体による免疫沈降物を2 Dimensional Image Converted Analysis of LCMS(2D-ICAL法)で解析し,DNMT1と共同沈降する分子の候補として,DNMT1との結合が未だ報告されていない分子を複数同定した.培養がん細胞の抽出液において,これらの分子に対する抗体を用いた免疫沈降法を行い,DNMT1との結合との確認を試みている.また,抗DNMT1抗体の抗原認識部位が目的分子との結合によって塞がれている場合,免疫沈降法で有効な共同沈降物が得られない可能性があるため,抗原認識部位の異なる新規抗DNMT1抗体の作製を準備している.
|
Research Products
(19 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] DNAメチル化プロファイルに基づいた膵がんの存在診断・病態診断指標の確立2010
Author(s)
後藤政広, 新井恵吏, 若井-牛島抄織, 平岡伸介, 小菅智男, 細田文恵, 柴田龍弘, 近藤格, 横井左奈, 井本逸勢, 稲澤譲治, 金井弥栄
Organizer
日本癌学会第69回学術総会
Place of Presentation
大阪
Year and Date
20100922-20100924
-
-
-
-
-
-