2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト心筋分化誘導因子の同定ー誘導メカニズムの解明ー
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21790373
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上 大介 京都府立医科大学, 人工臓器・心臓移植再生医学講座, 助教 (80415588)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 心筋分化 / 液性因子 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
心筋分化に関連する因子の特定は以前より試みられているものの、骨格筋細胞におけるMyoDのような遺伝子の存在は未だ報告されていない。これは心臓の発生が多種多様な因子が複雑に絡み合っているからと考えられている。このため、これらの因子の特定とその評価は心筋細胞の発生や病態の解明に繋がる重要な課題である。そこで本研究では心筋分化誘導能を持つ因子(中でも液性因子や遺伝子)を様々な手法で特定し、評価することを目的としている。 当該年度は心筋分化誘導能を有する細胞を選択し、心筋分化誘導を試みた。これらの細胞のうち、心筋分化誘導が可能である細胞の網羅的遺伝子発現解析を試みた。この結果、いくつかの共通する遺伝子が絞り込むことができた。またこれらの遺伝子を、心筋分化するとGFP陽性となるマウス線維芽細胞に遺伝子導入したところ、GFP陽性細胞が観察された。また心筋分化誘導に関与する液性因子も特定しており、これらの液性因子を組合せた分化誘導方法も検討している最中である。 今後はこれらの結果とこのシステムを基に更なる新規の心筋分化誘導関連因子の特定と評価、更にはまとめと結果の報告を試みる。特定の遺伝子を効率的に細胞に導入する手法の開発が必須となるため、効率的な遺伝子導入法の開発も成功したため、これらの発表もしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子導入と液性因子による心筋分化誘導を試みたところ、心筋関連遺伝子の発現、並びに目的遺伝子の効率的な導入法がそれぞれ確立できたことから、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
効率的な導入法は確立できたものの、安定した非ウィルス系による発現系は確立できていない。そこでエピゾーマルベクターやミニサークルといった新たなプラスミドを用いた新しいプラスミドの利用を考えている。
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