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2009 Fiscal Year Annual Research Report

補体受容体シグナルによる神経新生制御の解明と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 21790393
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

長谷川 麻衣子  Juntendo University, 医学部, 助教 (20516637)

Keywords補体受容体 / 神経新生 / 神経幹細胞
Research Abstract

補体受容体は標的細胞の貪食や破壊に関与する単球系細胞のみでなく、CR2 (complement receptor 2)にようにアストロサイトを代表とするグリア系細胞にも発現していることが報告されているが、その機能は不明であった。CR2欠損マウスにおいて、神経再生が増強していることや、初代培養神経幹細胞の増殖が抑制されることから、CR2シグナルは神経幹細胞を負に制御し、ニューロン/アストロサイトへの分化を制御している可能性が示唆された。CR2はC3dやIFN-αをリガンドとして、CD21/CD19などの血球系表面分子とサブユニットを形成することが分かっており、神経幹細胞においてもC3d刺激により下流シグナルであるAktを活性化していることが分かった。今後は直接分化を規定する因子を同定するため、siRNAによってCR2の発現を抑制し、上清中の神経栄養因子(BDNF, NT-3, NGF)や、サイトカインの産生を検討する。補体受容体はCR2のほかにCR3やCR4でも血球系表面分子であるCD11c,CD11bなどをサブユニットとしていることから、増殖・分化における血球系細胞との類似性を検索したい。またアルツハイマーモデルマウスであるAPP-Tgの神経幹細胞におけるCR2の発現変化やsiRNAによりCR2を抑制した神経幹細胞を移植することにより、CR2シグナルの病態における意義を検討する。一方CR3やCR4は単球系細胞に発現していることから、ミクログリアと神経幹細胞の相互作用にも補体受容体が関わっているものと仮定し、細胞解析を行う予定である。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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