2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790400
|
Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
赤澤 隆 Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses, 研究所, 研究員 (80359299)
|
Keywords | 創薬設計 / アジュバント / 自然免疫 / Toll-like receptor / がん免疫療法 / 腫瘍免疫 / 樹状細胞 / BCG-CWS |
Research Abstract |
大阪府立成人病センターではウシ結核菌ワクチン株の細胞骨格成分(BCG-CWS)を臨床応用する免疫アジュバント療法を実施おり、国内の他施設においても新たな臨床用が企画されている。しかし、BCG-CWSは菌体精製物・巨大分子複合体であるため、化学合成可能な代替アジュバントの開発が必要であった。 申請者はこれまでの基礎研究をベースとして、新規人工アジュバントの設計・作製を開始している。本申請では多くの化合物を作製できないため、付加機能について焦点をしぼり、化合物の設計開発を進めた。ここではワクチン治療における実際(癌抗原ペプチド等の併用)を考慮して、アジュバント+抗原の集合体形成能の付加を目的に設計した。なお本研究の基盤として試作した化合物についての評価が終了し、これまでの研究結果を統合してCancer Scienceに報告した(2010 in press)。 新たに進めている化合物について興味深い性質が得られている。集合体形成能を持たせた合物は、予想とは異なり、これまでの化合物と明らかに異なる活性・性質を有していた。マイコプラズマ由来リポペプチド・MALP-2と比較すると、この化合物はマウス脾臓細胞からのIFNγ誘導能は低いものの、マウス骨髄由来樹状細胞からのIL12p40産生を強力に誘導した。この点についてのメカニズム解析を通じて、さらなる化合物改良法を模索している段階にある。
|
Research Products
(5 results)