2012 Fiscal Year Annual Research Report
マウスモデルを用いたA群連鎖球菌劇症型感染症の発症抑制
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21790425
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
立野 一郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50311642)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | レンサ球菌 / 連鎖球菌 / 人喰いバクテリア / NADase |
Research Abstract |
本菌は菌体外にNga(NADase活性を有する。別名SPN)を毒素として分泌する。前年度までに、このNADase活性を中和するIFSタンパク質を精製し、菌液に加えることにより本菌のマウスに対する病原性を一定程度抑制することに成功した。そこで本年度はNgaのNADase活性をより強力に中和することによって発症抑制効果をさらに上昇させることを目標に、IFS以外の未知のNADase抑制因子の探索を行うことを計画した。しかし、この計画を実行中に他のグループから「NgaはNADase依存的な毒素活性に加えて、非依存的な機能を保有する可能性がある」という結果が報告された。もしこれが本当であれば、NgaのNADase活性をいくら中和しても限定的な効果しか得られない可能性がある。そこで、計画を一部変更し、このNgaのNADase非依存的な機能が本当存在するのかについて検討した。結果は以下のとおりであった。(i)確かにNgaは、NADase 非依存的な機能を有する可能性が高い。(ii)しかし、その機能はマウスに対する病原性に直接関係のあるものではなかった(しかし、ヒトに対する病原性に関与している可能性は否定されていない)。詳細は、下記の発表文献(Advences in Microbiology, 2013, 3, 91-100)に記載した。 次に、病原性を抑制するためのターゲットのなる可能性のある新規の因子を探索することを目的とし、共同研究により以下の実験を行った。連鎖球菌を感染させたマウスから菌を回収し、質量分析装置を用いて宿主内で発現が亢進しているタンパク質を同定した。 さらに、センサータンパク質のリガンドをもちいて本研究課題を達成に寄与することを計画し、一部を実施した。詳細は下記の発表文献(BMC Research Notes, 2013, 6, 126)に記載した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)