2012 Fiscal Year Annual Research Report
特定健診の受診状況が生活習慣病にかかる医療費に与える影響の縦断的研究
Project/Area Number |
21790512
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Research Institution | College of Heathcare Management |
Principal Investigator |
石原 礼子 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 講師 (70516971)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 特定健診・保健指導 / レセプト / 生活習慣病 / 医療費 / コホート |
Research Abstract |
本研究では,平成20年度特定健診の受診状況をもとに前向きコホート調査を行い,レセプト情報を活用した医療費分析により特定健診・保健指導の効果を検討することを目的としている.今回は平成23年度(健診4年後)のデータを追加し,新しく追加されたデータについて分析を行った. 平成23年5月分レセプトをもとに分析した結果,特定健診の対象者である40~74歳までの国保加入者のうち,平成23年5月のレセプト発生者は5,891名(男性2,707名,女性3,184名)であった.発生レセプト件数は14,530件(男性6,389件,女性8,141件)であり,一人あたりレセプト件数は2.47件(男性2.36件,女性2.56件)であった.これらを平成20年5月分レセプトと比較すると,発生者では0.98倍(男性0.99倍,女性0.97倍),レセプト発生件数では1.22倍(男性1.25倍,女性1.19倍)であり,一人あたりレセプト件数は1.24倍(男性1.26倍,女性1.23倍)と増加していた. また,平成20年度の特定健診受診者(コホート対象者)が平成23年5月に発生させたレセプト件数は4,269件(男性1,459件,女性2,810件)であり,平成20年5月の1.17倍(男性1.18倍,女性1.16倍)と増加していた. 今後はこれまでのデータベースに平成23年度分レセプトを追加し,各グループの受診状況および医療費の分析を進め,特定健診・保健指導スタートから4年間の評価を行うこととする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成22年度(健診3年後)までのデータの分析結果の報告(論文執筆)が途中である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度分のレセプト情報を追加し分析を継続する.また研究成果の報告を積極的に行う.平成24年度以降のレセプトデータについては,自治体からのデータ提供の形態が若干変更することも含めて,自治体との話し合いを進め,比例配分法(Proportional Distribution Method : PDM)等を利用した傷病分析まで踏み込めるよう検討する.
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