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2009 Fiscal Year Annual Research Report

効率的制御性T細胞培養法の確立

Research Project

Project/Area Number 21790535
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

柴倉 美砂子  Okayama University, 大学院・保健学研究科, 准教授 (30314694)

Keywords制御性T細胞 / 移植片対宿主病 / PSGL-1 / P-セレクチン / 培養方法
Research Abstract

同種骨髄移植における急性GVHDの治療には、免疫抑制剤による免疫抑制療法が用いられているが、奏功しない場合もある。私は制御性T細胞を用いた細胞免疫療法に着目した。特に細胞接着因子であるP-セレクチンは、制御性T細胞に発現していると報告されており、P-セレクチンノックアウトマウスでは、脾臓制御性T細胞数が野生型に比べて多く、セレクチンの発現が制御性T細胞の増殖に影響を与えている可能性がある。P-セレクチンノックアウトマウスを用いて、制御性T細胞の分化・成熟にセレクチン/セレクチンリガンドが重要な役割を果たしていることが証明されれば、制御性T細胞をより効率かつ選択的に増殖させることができると考えた。
まず、制御性T細胞を効率的に増加させるために、制御性T細胞を分離し、抗CD3抗体と抗CD28抗体およびIL-2存在下にて制御性T細胞の培養を行った。制御性T細胞の培養には純度の高い制御性T細胞を分離してくる事が重要になってくる。今回はカラムを用いないDYNALビーズで、制御性T細胞の分離を試みた。最初の制御性T細胞分離の時点で90%以上の純度が必要であるが、この方法では80%程度の純度しか得られなかった。その後、抗CD3抗体や抗CD28抗体およびIL-2による刺激で制御性T細胞の刺激増殖を8日間行った。細胞数は約12倍増加したが、FoxP3陽性の制御性T細胞率は25%前後にとどまっている。今後、制御性T細胞分離操作の純度をさらに上げるために、制御性T細胞のソーティングや、制御性T細胞刺激培養開始数日後にさらに制御性T細胞分離操作を行うなどの検討をする必要がある。年度内に実行できなかった、PSGL-1ノックアウトマウス、P-セレクチンノックアウトマウスの制御性T細胞増殖能を比較し、シアリダーゼ処理した制御性T細胞を培養し、制御性T細胞増殖への影響を調べていく。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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