2010 Fiscal Year Annual Research Report
中年期男性の脂肪肝・リポ蛋白粒子サイズ・潜在性動脈硬化進展度の追跡調査
Project/Area Number |
21790579
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
門脇 紗也佳 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (60510344)
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Keywords | 社会医学 / 成人保健 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 脂肪肝 |
Research Abstract |
脂肪肝は異所性脂肪沈着のひとつであり、肥満と関連している。脂肪肝の形成には脂質代謝異常やメタボリックシンドロームが関連する。 また、高度の肥満による非アルコール性脂肪肝は、有病者の一部において非アルコール性脂肪性肝炎となり、肝硬変や肝癌を起こす。 また、LDL粒子サイズがより小さく粒子密度がより低いと動脈硬化に強く影響するが、脂肪肝や動脈硬化がこうしたLDL粒子サイズ・密度とどのように関連するかは未だ明らかではない。 我々は平成14~18年度に40歳代男性を対象に潜在的動脈硬化進展度について日米比較調査を行った。この調査では、CT検査を行ったため、そこに含まれる肝臓の画像よりCT値を調べ、客観的に脂肪肝を評価することが可能である。また、NMR (Nuclear Magnetic Resonance;核磁気共鳴)による脂質プロファイル分析を行っており、従来のLDL・HDLコレステロール濃度等の血清脂質分画に加え、平均LDL粒子サイズ、小粒子LDL数等を明らかにできる。 平成20~21年度に同じ集団に対し、他の研究費によって約7年後の追跡調査を行った。 本研究の目的は、この追跡調査に付随する研究として、NMRによる脂質プロファイル分析及び、肝臓のCT画像よりCT値を調べ、脂肪肝を評価することで、中年期男性の脂肪肝およびリポ蛋白粒子サイズの長期変化およびこれらの潜在的動脈硬化との関連を明らかにすることである。 当初の研究計画に基づき、平成21年度には上記追跡調査の実施に合わせて肝臓のCT画像を得た。平成22年度には血液検体を米国ラボに送付し、NMR脂質蛋白分析を実施するとともに肝臓CT画像の定量的解析を行った。また、画像解析の技術習得と標準化のため、米国の研究施設を訪問した。
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