2010 Fiscal Year Annual Research Report
医師の心理・精神状態や診療行動に与える要因についての探索的コホート研究
Project/Area Number |
21790580
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林野 泰明 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70432383)
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Keywords | 行動医学 / 医師の行動 / 組織の健康度 / 睡眠の質 / バーンアウト / 医療ミス |
Research Abstract |
本研究の目的は、医師の心理や精神状態、さらにそれらを介して医療行動に影響する要因について幅広い側面から評価を行うことであり、本年度に実施した研究の成果は以下の通りである。 (1)調査の遂行調査 平成22年度に職場環境や患者関係、医師のライフスタイルなど、医師の心理や精神状態に影響を及ぼす要因を測定するために、既に妥当性の検証されたツールを用いて調査票を作成し、フォローアップの調査を行った。 (1)バーンアウト尺度:久保らが開発した、医療者のバーンアウトの程度を測定するために尺度である。 (2)PHQ-9:プライマリケア医が、うつ病スクリーニングに使用できするために最適な診断スケールとされている。 (3)Herth Hope Index:希望を測定するための尺度である。妥当性、信頼性が検証された日本語版を用いた。 また、アウトカムとして、過去1年間に犯し、重大だと感じている医療ミスの回数を測定した。本年度は、ベースラインの結果を集計した結果、バーンアウトの程度が高いほど、医療ミスのリスクが高くなることが明らかになった。
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