2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の社会活動に関わるソーシャル・キャピタルの類型化及び地域差の検討
Project/Area Number |
21790596
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
李 相侖 大分大学, 福祉科学研究センター, 講師 (90466194)
|
Keywords | ソーシャル・キャピタル / 高齢者の社会活動 / 社会的ネットワーク / 生活環境 / 健康指標 |
Research Abstract |
本研究は,高齢者の社会活動性とソーシャル・キャピタルの現状を調べ,社会的ネットワークなど,心理・社会的要因を用いて分析することを目的とした.コミュニティの立地特性が異なる都心と大都市郊外という2地点に居住する在宅高齢者を対象とし,1、都心と大都市郊外の地域における高齢者の社会活動性や社会的ネットワークの現状を調査し,2、社会活動性とネットワークパターンにおける関連性を調べることが可能となる. 調査にあたり,まず,「社会活動性」,「ソーシャル・キャピタル」,「社会的ネットワーク」,「地域特性」をキーワードとし,文献を収集・レビューを行い,先行研究の検討を行った.調査対象としては東京都千代田区と埼玉県鳩山町を選定した.それぞれの地域で行っている高齢者の社会活動を把握するため,行政の資料(区役所,社会福祉協議会,ボランティアセンター等)を収集,参考とした.なお,日ごろの生活,付き合い,地域における社会活動等において地域居住の高齢者に対した聞き取りを行った.このような内容を踏まえ,中高齢者の社会活動における調査票をを作成した.項目に関しては「社会活動性」「社会的ネットワーク」「ソーシャル・キャピタル」「生活環境」「心理・社会的要因」「身体・精神的健康度」「個人特性」の7つの領域とした.本研究の内容や研究上の倫理的配慮等に関しては,東京都健康長寿医療センター倫理審査委員会で承認を受けた. 調査方法としては郵送法を用い,対象者への協力御礼および未回答者への調査の回答を改めてお願いするために,葉書を郵送した.
|