Research Abstract |
肥満治療における認知行動療法の効果についてシステマティックレビューを行うための第1年度として、次の準備作業をすべて終了した。まず、研究の選択基準は,肥り過ぎ,および肥満(BMI≧25kg/m^2)として診断された成人(18歳以上)を取り込み基準とし,糖尿病,統合失調症,摂食障害として診断される対象者を除外基準とした。公開された無作為化比較試験,および準無作為化比較試験とした。介入は,1.認知行動療法,2.認知療法,3.行動療法,4.リラクセーション療法(e.g.自律訓練法,筋弛緩法)と通常の治療,および未治療(あるいは治療待機)を比較する試験とした。アウトカムは、第1アウトカムとして,1.体重指標,2.生活の質の指標,3.認知行動的指標,4.心理的機能尺度,5.ドロップアウトとし,また,第2アウトカムとして,1.空腹時血漿グルコース,HbAlc,2.血漿トリグリセド,高比重リポタンパク,低比重リポタンパク,超低密度リポタンパク,3.副作用とした。研究の収集方法は,1.The Cochrane Library, including the Cochrane Controlled Trials Register (issue 3, 2007),2.MEDLINE (1950-2007),3.PsycINFO(1806-2007),4.CINAHL(1982-2007)の4つのオンラインデータベースから検索演算子を使用して検索した。検索キーワードは,"obesity","overweight","cognitive-behavioral therapy","randomized controlled trial"から検索演算子を組み立てた。検索によって抽出された研究論文に対し、2名のレビューアーがデータコレクションフォームに従って選別作業を完了させた。本作業によってシステマティックレビューに必要な基幹部分は終了し、次年度に行われる解析と論文作成に引き継がれる。
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