2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790677
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
林 毅 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60381258)
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Keywords | 医療・福祉 / 癌 |
Research Abstract |
【ヒトIPMTに対するsulindac投与の臨床試験】 札幌医科大学IRBの承認を得た後に、「Branch duct type Intraductal papillary mucinous neoplasmsへのSulindac投与による増大抑制効果に関する二重盲検無作為比較試験」を開始した。以下に臨床試験の概要を示す。【目的】SulindacのIPMNsに対する縮小効果を二重盲検無作為比較試験により検討する。【対象】画像所見および病理学的検査で良性のBD-IPMNと診断されている症例。【方法】Sulindac(1カプセル中に150mgのスリンダクを含有する)もしくはPlacebo(1カプセル中に200mgの乳糖を含有する)を2年間二重盲験で経口投与し、主要評価項目(拡張分枝膵管径の変化)ならびに副次評価項目(mural noduleの変化、主膵管径の変化、IPMN由来浸潤癌の発生率、膵管癌併発の発生率、薬剤による有害事象とその発生率)を検討する。【進行状況】二重盲験のための薬剤作製(カプセルへの薬剤充填)が終わり、臨床試験を開始したところである。preliminaryな臨床研究の結果の解析により必要症例数は片群20例であったため、試験の完遂は十分に可能と考えている。当科の関連施設の協力を得ながら、本年度中にエントリーを終了し2年後に結果の公表を行う予定である。 【動物モデルでのGST-π抑制剤投与による膵発癌抑制の実証】 GST-πの特異的阻害剤であるC16C2が諸般の事情で入手できなくなったことから動物モデルでの実証は中断しています。
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