2009 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患における病勢マーカーとしてのWnt-5aとその分子生物学的役割
Project/Area Number |
21790688
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
内山 和彦 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (50298428)
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Keywords | Wnt-5a / Myofibroblast / FGF15 |
Research Abstract |
大腸のmyofibroblastからのWnt-5a発現に関しては大腸上皮細胞のHeat Shock Protein 25を抑制することが分かった。これは上皮細胞におけるbeta-cateninの核内移行を促進することが機序であることも明らかとなった。また、この抑制によって上皮細胞の増殖が促進された。この増殖促進はWnt-5aそのものの作用ではなく、上皮細胞内におけるHeat Shock Protein 25抑制によってもたらされることも証明された。 また、Wnt-5a以外にも大腸myofibroblastから分泌されるFGF15が上皮細胞のrestitutionを促進することも本研究によって明らかとなった。このFGF15発現はmyofibroblastへの一酸化炭素(CO)の刺激によってmicroRNAであるmir-710の抑制を介して増加することも証明された。
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Research Products
(1 results)