2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外マトリックスタンパクとインテグリン相互作用の心血管疾患における機能解析
Project/Area Number |
21790696
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松井 裕 Hokkaido University, 遺伝子病制御研究所, 特任准教授 (30431381)
|
Keywords | 細胞外マトリックス / 心血管疾患 / 組織再構築 / インテグリン |
Research Abstract |
1、α9インテグリン 心筋梗塞モデル C57BL/6野生型マウスにおける心筋梗塞モデルを確立した。対照群(コントロール抗体投与群)と、治療群(α9インテグリン中和抗体投与群)に分け、各抗体の投与を行い、4週間にわたり生存率を観察すると共に、手術4週間後に心臓超音波検査およびミラーカテーテルによる心機能計測、組織学的検討、生化学的検討を行っている。現在までのところ、α9インテグリンが心筋梗塞後の組織修復に重要な役割を果たしているという結果が得られている。 2、Tenascin-C(TN-C) 動脈硬化モデル 自然発症動脈硬化モデルマウスであるapoE遺伝子欠損マウスへの16週間の高脂血症食投与、または4週間のangiotensinII投与による動脈硬化モデルを確立した。ApoE遺伝子欠損マウスとTN-C遺伝子欠損マウスの二重欠損マウスを作成し、高脂血症食投与、またはangiotensinII投与による動脈硬化の進展におけるTN-Cの役割の検討を行っている。現在までのところ、TN-Cの遺伝子欠損により高脂血症食投与及びangiotensinII投与による動脈硬化の進展が有意に抑制されるという結果が得られている。
|