2009 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化性アテロームの進展および破綻におけるMafBの役割の解明
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21790700
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
渡邉 哲 Yamagata University, 医学部, 講師 (40359568)
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Keywords | 動脈硬化 / マクロファージ / MafB |
Research Abstract |
1.急性冠症候群患者におけるプラーク破綻とMafB発現亢進の検討急性冠症候群の発症時に行なった血栓吸引療法から得られた血液と対照の大動脈血より単核球を分離し、二重染色後、フローサイトメトリーでMafBとLOX1の定量を行った。対照の大動脈に比して、冠動脈より吸引した血液では、多量の単核球が含まれており、MafBおよびLOX1の発現が有意に亢進していた。 2.マクロファージMafB強制発現細胞と恒常的発現抑制細胞を用いた機能解析マクロファージ細胞株RAW264.7細胞を用いMafB強制発現する安定発現細胞株とshRNAにより恒常的MafB発現抑制された安定発現細胞株を得た。MafB強制発現細胞ではLOX1およびCD36のmRNA増加が見られ、逆に発現抑制細胞ではこれらの抑制されていた。酸化LDLおよびLPS投与によるMafBとLOX1の発現についてPCR法で検討した。MafB増加後に、LOX1発現亢進が観察された。 3.マクロファージ特異的DN-MafB遺伝子改変マウスの表現系を解析した。気管支洗浄液中の単核球の減少を認めた。ApoE欠損マウスと交配させ、動脈硬化に与える影響を検討している。
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