2009 Fiscal Year Annual Research Report
アディポネクチン遺伝子導入マクロファージによる糖尿病壊疽の細胞治療
Project/Area Number |
21790712
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
窪田 美幸 Kanazawa University, 附属病院, 医員 (80514603)
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Keywords | アディポネクチン / 遺伝子導入 / 糖尿病モデルマウス / ストレプトゾトシン / VEGF |
Research Abstract |
交付申請書に記載した今年度の実施計画内容は以下であり、現在基礎検討技術の安定を図りつつ検討を行っている。 1) アディポネクチン遺伝子誘導を行ったマクロファージでのVEGF産生亢進とアポトーシス細胞の貪食能の亢進の確認。:遺伝子導入についてはGFP発現ベクターを用いての検討を行っている。RAW細胞への導入はリポフェクションおよびエレクトロポレーションにて安定した導入が可能となっている。生体由来のマクロファージについては採取される細胞数が少なめで、培養後の細胞の状態がやや不安定であり、さらにどちらの遺伝子導入手技によっても細胞障害は起こるため有効に機能する細胞の質的および数的な向上には追加の条件検討が必要と考え条件検討を行っている。なお導入後の培養液中のVEGP濃度についてはELISAにての検討系は確立されている。 2) 糖尿病下肢壊疽のモデル動物の確立:上記1)と並行して糖尿病壊疽のモデル動物系の確立を行っている。麻酔下で通常マウスの大腿動脈を開放しカブ留置を行っている。この段階での手技的問題はクリアされているものの、同処置をおこなったマウスでのストレプトゾトシン(STZ)投与後は手術処置を行わないスマウスに比べて血糖変動が大きく全身状態も良好ではなく創傷治癒の遷延傾向が目立ち全身状態を良好に維持しにいことが問題である。並行してのマクロフォファージ採取、遺伝子導入後再投与の系の確立にはマウスの全身状態の維持に関して幾つかクリアすべき点が多いような印象であるが、手技的な向上により系の安定を図りつつ今後の発展を図りたい。
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