2009 Fiscal Year Annual Research Report
難治性喘息におけるヘルパーT17型免疫応答の意義に関する研究
Project/Area Number |
21790783
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
中込 一之 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (60401113)
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Keywords | 気管支喘息 / サイトカイン |
Research Abstract |
(1)喘息患者の誘発喀痰及び呼気凝縮液におけるTh17関連サイトカインについての解析 健常人、非難治性喘息(間欠形ならびに持続型)、難治性喘息症例から、喀痰を採取し、喀痰上清のIL-17A,IL-17Fの濃度をELISAキットで測定したが、いずれも測定感度以下であった。来年度は今回の結果の再現性の確認と、呼気凝縮液での解析を行う。 (2)IL-17の好酸球の組織浸潤・活性化に対する影響 初めに、in vitroで好酸球をIL-17で処理した後、抗VCAM-1抗体または抗ICAM-1抗体をcoatしたplateとincubateし、残存好酸球ペルオキシダーゼ測定法を用い、接着反応を測定したが、IL-17による有意な増強は見られなかった。また活性酸素については、初めに好中球で検討した。好中球をIL-17で処理した後、チトクロームC還元法を用いて活性酸素産生能を測定したが、IL-17による有意な増加は見られなかった。来年度は、再現性の確認と、好酸球の活性酸素産生に対するIL-17の影響について検討する。 (3)マウスモデル マウス好酸球性気道炎症モデルとマウス好中球性気道炎症モデルを確立した。来年度はマウス好酸球性気道炎症モデルにおけるIL-17プラスミド投与の影響と、マウス好中球性炎症モデルにおけるドーパミンD1受容体拮抗薬の効果に関する検討を行う。
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