2010 Fiscal Year Annual Research Report
慢性腎臓病におけるポドサイト・間質病変のCTGFの意義の解明
Project/Area Number |
21790806
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横井 秀基 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90378779)
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Keywords | CTGF / Cre / ポドサイト / loxP / 慢性腎臓病 / nephrin / 細胞外基質 / TGF-beta |
Research Abstract |
CTGFはTGF-betaにより誘導される増殖因子であり、細胞外基質産生作用を有する。CTGFの機能解析にはCTGFノックアウトマウスによる解析が望ましいと考えているが、ノックアウトマウスは新生児期に肋骨の変形による呼吸困難にて死亡する。そのため慢性腎臓病におけるCTGFの意義を検討するために、CTGF floxedマウスを作製した。作製したマウスを用いて全身の誘導型CTGF欠損マウスと糸球体上皮細胞特異的CTGF欠損マウスを作製した。 (1)全身性タモキシフェン誘導型CTGFノックダウンマウスの解析 タモキシフェンにより全身性にCre蛋白の活性化がおこるRosaCreERT2マウスとCTGF floxedマウスの交配により得られたCTGFノックダウンマウスはCTGF発現が80-90%低下しているが、腎・肝・心において組織学的には明かな変化は認められなかった。そのためgene chipを施行し変化の大きい遺伝子に着目し解析を行っている。 (2)全身性もしくは糸球体上皮細胞特異的CTGF欠損マウスの糖尿病性腎症に及ぼす影響 糸球体上皮細胞特異的CTGF欠損マウスおよび全身性のCTGFノックダウンマウスを用いてストレプトゾトシンを用いて1型糖尿病性腎症を惹起し、病態に及ぼす影響について解析を行った。糸球体上皮細胞特異的CTGF欠損マウスと野生型マウスにおいて尿中アルブミン排泄および腎組織に変化を認めなかった。全身性のCTGFノックダウンマウスにおいては現在解析中である。
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Research Products
(3 results)