2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790817
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
長濱 清隆 Yokohama City University, 医学部, 助教 (00336538)
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Keywords | 糸球体上皮細胞 / ネフリン / 慢性GVHD |
Research Abstract |
MACS法にて単離された細胞分画を詳細に検討したところ、ネフリン陽性細胞分画に内皮細胞が多く混入していることが明らかとなった。そこで、ネフリンにて細胞をソーティングする前にCD31抗体にて血管内皮細胞を除去した後に抗ネフリン抗体にて細胞をソーティングしたところ、内皮細胞の混入について有意な改善を認めた。また、MACS法にてソーティングしたネフリン陽性分画におけるネフリン陽性率はFACS上75%まで改善することができた。 単離された糸球体上皮細胞の培養条件について検討した。培養条件は過去の論文のものを参考にし(Kidney Int 2007 ; 71(1) : 26-36)、免疫染色を施行したところ、培養細胞はsynaptopodinおよびWT-1を発現しており、糸球体上皮細胞が培養されたことを確認した。今後、これら培養細胞を用いたELISAなどの応用についてさらに検討を加える。 ラットを用いてネフリンに対するモノクローナル抗体の作製を試みたが、細胞融合がうまくいかず抗体が作製されなかった。細胞融合の条件等を至適化するなど、引き続きモノクローナル抗体の作製を試みる。 糸球体上皮細胞におけるFcレセプターの役割を明確にすべく、Fcレセプター(FcgR)欠損BDF1マウスの作製を開始した。BDF1マウスはB6マウスとDBA/2マウスを掛け合わせたF1であるため、当初FcgR欠損DBA/2マウスの作製を試みたが、繁殖がうまくいかなかったためFcgR+/-のBDF1マウスの繁殖を行っている。2010年現在、BDF1と8回のバッククロスが終了した。
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Research Products
(8 results)