2010 Fiscal Year Annual Research Report
膵島自己抗原投与による1型糖尿病発症阻止に関する検討
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21790874
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 寛 長崎大学, 病院・第一内科, 医員 (70530426)
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Keywords | 1型糖尿病 / 粘膜免疫 / 抗原特異的免疫寛容療法 |
Research Abstract |
I Poly(I:C)の粘膜アジュバント効果の確認 これまでに、Poly(I:C)をアジュバントとしたインスリンB鎖:9-23番ペプチド(B:9-23)経鼻投与しによる免疫原性を確認した。 II インスリンペプチド/IFA皮下投与とインスリンペプチド/Poly(I:C)経鼻投与のコンビネーション治療 発症直前のNODマウス(12週齢)にB:9-23/IFAの単回皮下投与後に、B:9-23/Poly(I:C)経鼻投与を継続してが、有意な発症抑制効果は認められなかった。 III インスリンペプチド/Alum皮下投与とインスリンペプチド/Poly(I:C)経鼻投与のコンビネーション治療 さらに強力な発症抑制効果を得るために12週齢のNODマウスに実際にヒトにも使用可能なAlumを皮下アジュバントとして、B:9-23/Alumの単回皮下投与後に、B:9-23/Poly(I:C)経鼻投与を継続して行い、糖尿病発症抑制効果を検討した。皮下・経鼻併用投与群において対照群に比し有意な発症抑制効果を認めた(P<0.05)。目下、発症抑制機序解明のための脾細胞や膵リンパ節のB:9-23刺激による細胞上清サイトカイン解析や免疫不全マウスへの糖尿病脾細胞と免疫脾細胞共移入による発症抑制効果の確認を行っている。
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