2009 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病発症メカニズム解明と早期診断システムの構築
Project/Area Number |
21790885
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
馬場谷 成 Kinki University, 医学部, 講師 (10449837)
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Keywords | 1型糖尿病 / 疾患感受性遺伝子 / 発症予知・予防 / インスリン抗体 / 自己抗体 / ELISA |
Research Abstract |
1.ヒトにおけるインスリン抗体アッセイ系は、ELISA法では感度、特異度とも不十分であり、RIA法が主流となっている。本研究では、RIA法を用いたヒトでのアッセィ系をより高感度、高特異度のものに改良を行ない、報告した(Diabetes metab Res Rev 25, 665-670, 2009)。しかし、より簡便で安全なELISA法を用いたアッセイ系の確立は、本研究の目的である1型糖尿病予知を行なう上で必要不可欠である。ヒトにおけるインスリン抗体ELISAアッセイ系は未だ確立はされていないが、その基盤となるマウスのインスリシ抗体ELISAアッセイ系に関しては、非常に高感度、高特異度のものが得られ報告した(Diabetes Technology and Therapeutics11, 227-233, 2009)。ヒトの新たなインスリン抗体検出法の開発においては、profileの洗練されだ日本人1型糖尿病患者血清を収集するとともに、既に収集を完了している欧米白人1型糖尿病患者血清を利用し様々なELISA条件、すなわちELISAプレートの選定、アナログインスリシなどめ各種イシスリン、プロッキ-ング剤の選定、各種抗ヒト免疫グロブリン抗体などで検討した。 2. 1型糖尿病の発症予知診断システム構築のために、まず臨床情報の詳細が明らかな症例を集め、データベースとして構築を進めた。これらの症例に対し疾患感受性遺伝子の解析を進めるとともに、遺伝子タイピング標準パネルの作製を行った。また、遺伝子型の決定、ならびに1型糖尿病関連自己抗体(抗GAD抗体、抗インスリン抗体、抗IA-2抗体)の測定を行ない、遺伝子型と自己抗体の相関パネル作製を進めた。
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Research Products
(2 results)