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2009 Fiscal Year Annual Research Report

白血病におけるインテグリン関連アダプター分子の役割と治療への応用

Research Project

Project/Area Number 21790908
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

瀬尾 幸子  The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (60401121)

Keywordsシグナル伝達 / 癌
Research Abstract

1.Cas-Lが正常造血幹細胞および造血前駆細胞においてどのような発現分布をしているか確認するため、マウス骨髄細胞を各分化段階(HSC,CMP,GMP,MEP,CLP)でソーティングし、RT-PCRにて発現量を確認した。その結果CLPでは比較的高発現していたが、他の分画では発現を認めるものの弱い発現のみであった。さらにCas-Lの有無における骨髄増殖能の変化を明らかにするため、コロニーアッセイを行なったが、Cas-L遺伝子欠損骨髄細胞の増殖能に差は認められなかった。今回、RT-PCTを行なった際にCasが造血幹細胞で発現されていることを確認しており、Cas-L欠損の状態ではCasが相補的な役割をしている可能性は高く、今後Casに関する実験も同様に進める必要があると考える。
2.(1)Cas-Lの骨髄増殖性疾患における機能を明らかにするため、p210Bcr-Ab1トランスジェニックマウスとCas-Lノックアウトマウスの交配を行ない、p210Bcr-Ab1陽性造血幹細胞および前駆細胞のCas-L有無における動態を比較した。その結果、p210Bcr-Ab1陽性造血幹細胞および前駆細胞においてCas-Lの欠損は増殖およびアポトーシスには影響しないことが明らかとなった。(2)Cas-Lを過剰発現させたBcr-Abl陽性細胞株K562を用いてCas-Lの過剰発現が増殖に影響を及ぼすか検討を行なった。その結果、過剰発現株と野生株で増殖に有意差は認められなかった。以上より、Cas-L欠損p210Bcr-Ab1トランスジェニックマウスにおいて白血病進行が早まる(論文投稿中)原因が幹細胞の増殖以外(例えば接着やホーミング)の原因でおこっていないかを検討する必要があると考えられた。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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