2011 Fiscal Year Annual Research Report
天疱瘡水疱形成におけるデスモグレイン3とp120カテニンの結合性調節分子の同定
Project/Area Number |
21791070
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
周 円 岐阜大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60444288)
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Keywords | 天疱瘡 / デスモグレイン3 / P120カテニン |
Research Abstract |
皮膚角細胞において天疱瘡抗体刺激後、p120のリン酸ヒサイトの決定 サブコンフルエントに達した低カルシウム培地で培養した正常表皮ケラチノサイトを用いて前年度と検出抗体を変更して再検した。細胞は二つのグループに分けられ、一つは低カルシウム培地のままで、もう一つのグループは本実験の前に、培地中のカルシウム濃度を0.06mMから1.2mMに上げた。正常ケラチノサイトにそれぞれ天疱瘡(PV)あるいは正常人(H)IgGを添加し、30分間インキュベーションさせた。反応後のケラチノサイトを回収し細胞抽出物を、それぞれ(1)PY20,PY96,PY228,PY280のついているbeadsと反応させ、ウェスタンブロットでp120抗体を用いて検出した。(2)Dsg3のくっついているbeadsと反応させ、ウェスタンブロットでP120抗体を用いて検出した。結果は(1)PY228のリン酸化はすべてのサンプルにおいて検出された。High Ca条件でのリン酸化はlow Caより明らかに増強していた。しかし、コントロール、正常IgGおよびPV IgGの各サンプルの間に有意差はなかった。(2)正常IgGと反応した細胞よ'り、PV-IgGで刺激した細胞のp120が微量減少していた。これは以前の我々の結果に一致している。以上の結果より、PV-IgG刺激で確かにDsg3-p120複合体は減少するが、そこまでの過程で今回確認したp120のリン酸化サイトのリン酸化は伴っていない。
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