2010 Fiscal Year Annual Research Report
悪性黒色腫におけるPRAMEの蛋白質の発現分子機構と免疫療法への応用
Project/Area Number |
21791090
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
櫻井 英一 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30509013)
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Keywords | 遺伝子 / 癌卵巣抗原 / ゲノム / miRNA / PRAME |
Research Abstract |
早期に浸潤・転移をきたし、化学・放射線療法の奏効率の低い悪性黒色腫において、免疫療法は他の治療との合併療法の開発において重要なツールとして認知されている。かん免疫療法は、第一世代のBRM療法から、第二世代のサイトカイン療法、第三世代の非特異的免疫細胞療法を経て、第四世代の樹状細胞やがんワクチンによる「がん標的免疫療法」の開発の段階に入っている。我々は、悪性黒色腫において高発現しており、免疫療法の標的分子となりうるcancer-testis antigenであるPRAME遺伝子について分子機構の解析研究を進め、新たな治療法への礎としたい。 平成23年度では、平成22年度に施行しきれなかったPRAME特異的モノクローナル抗体による解析 を終え、免疫療法開発に向けての基礎実験の準備を引き続き行う。 さらにHLA-A*02拘束性のプラムペプチドを合成し、悪性黒色腫および健常人の末梢血から分離採取した単核球分画について、刺激培養を行い、培養上清のサイトカイン濃度、ELISPOT法で評価する。刺激培養したリンパ球を悪性黒色腫培養細胞株と混合培養し、細胞障害性についても検討する予定である。 レチノイン酸とPRAME抗体のcombination therapyの妥当性について結果が出た場合、論文を作成し公表し、In vitroで有効な結果のえられたペプチドについて、xenograftでの腫瘍抑制効果を検討も併せて行うことにしている。
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