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2009 Fiscal Year Annual Research Report

予後因子としての神経栄養因子動態に基づく難治性うつ病に対する電気痙攣療法の最適化

Research Project

Project/Area Number 21791151
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

池田 裕美子  Nippon Medical School, 医学部, 助教 (10386154)

Keywords神経栄養因子 / うつ病 / 電気痙攣療法
Research Abstract

本研究では、うつ病の病態と関わりの深い複数の神経栄養因子に着目し、電気痙攣療法(Electroconvulsive therapy:ECT)の治療開始前から終了後にかけて、それらの血清中の動態を定量する。これに基づいて患者の逐次的な状態の評価ならびに予後の推定を行い、ECTの治療効率を患者単位で最適化することを目的とする。さらに、うつ病モデル動物を用いた実験系を確立し、神経栄養因子とうつ病の病態との関わりについてその生物学的基盤を精査し、患者の状態把握と治療方針確立の一助とする。本年度の臨床研究では、うつ病患者を対象に、ECTの治療期間中およびその前後で、血清中神経栄養因子量とハミルトンうつ病評価尺度を用いたうつ症状の重症度を測定した。うつ症状の改善に伴って上皮成長因子が上昇する傾向が見られた。今後の計画では、十分な被験者数のデータを収集し、経時的な神経栄養因子の動態と症状の重症度との関連性を精査する予定である。基礎研究では、副腎皮質刺激ホルモン(Adrenocorticotropic hormone: ACTH)を2週間反復投与してうつ病モデルマウスを作製した。うつ様行動の評価に、強制水泳試験および尾懸垂試験を行った。コントロールマウスと比較してACTH投与マウスでは、強制水泳試験の不動時間は延長する傾向がみられ、尾懸垂試験の不動時間は有意に延長した。これらの結果より、ACTHマウスがうつ様行動を示すことを確認した。今後の計画では、ヒトのECTに準じたプロトコルを用いて、このうつ病モデルマウスに対して電気痙攣ショックを行い、ヒトの脳で起こっている変化を動物モデルで確認する予定である。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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