2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791173
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井野 賢司 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (10420217)
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Keywords | MRI / DTI / fMRI / tractography / DTT |
Research Abstract |
本研究では、MRI装置と、DTI解析用のフリーウェアVOLUME-ONE 1.72と、dTVII SRを使用し視放線等を模擬したファントムの評価を行なった。DTT描出の検討は、容器に超純水を満たし、内径8mmのPVCチューブにRayon繊維(単糸)を封入し直線状および半円の曲線状に配置した模擬ファントムを臨床で使用される条件で視覚的評価やDrawn Lines数・FA値の比較を行なった。模擬ファントムは、各1箇所の始点およびターゲットを設定するtwo-ROI法でDTT描出が可能であった。また、スライス厚を3mm、4mm、・5mmに変化させDTTを描出させ評価した。直線状ファントムのFA値は、3mm=0.25±0.06、4mm=0.28±0.06、5mm=0.26±0.05。ADC(x 10-3mm2/sec)は、3mm=1.77±0.11、4mm=1.66±0.12、5mm=1.72±0.17。Drawn Linesは、3mm=35、4mm=70、5mm=113のDrawn Linesの描出であった。曲線状ファントムのFA値は、3mm=0.37±0.15、4mm=0.33±0,16、5mm=0.32±0.15。ADC(x 10-3mm2/sec)は、3mm=1.52±0.29、4mm=1.53±0.28、5mm=1.63±0.29。Drawn Linesは、3mm=61、4mm=35、5mm=27のDrawn Linesの描出であった。視覚的評価では、スライス厚を3mmの場合は、曲線状ファントムの描出が優れており、スライス厚を5mmの場合は、直線状ファントムの描出が優れていた。マイヤーズループなどの円弧を呈する部位においては、曲線状模擬ファントムの結果より、スライス厚を薄くした等方性ボクセルが必要であると考えられた。
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